2018年6月4日月曜日

Ferme 36 ワインリリースについて (その3)

6月9日(土曜日)ワインリリースの日がカウントダウンになってまいりました。

私どもの農場 「Ferme 36(フェルム サンロク)」 について紹介します。
旧名は「矢野園」でしたが、委託醸造ワインができたところで、大町らしい名前に変えました。

以下、テクニカルデータシートより抜粋。

私どもは2014年春、大町市平新郷(たいらしんごう)に移住し、ぶどうの苗を植え始めました。それから毎年植栽を重ね、現在160aの圃場に約4,000本のぶどうの木が育っています。

大町市の西側は、北アルプスを形成する花崗岩と、約150万年前の火山活動に由来する火山岩が織りなす砂礫質土壌の東向き扇状地です。平安時代まで鹿島川がこの地域を蛇行していたそうです。圃場は、1015cmも表土を掘れば河原のような様子となります。大きな石がゴロゴロする箇所もあれば、砂が堆積した箇所もあります。それらが複雑に絡み合うことで土地固有のぶどうの味、ワインの味が現れます。

昭和20年代、松林や雑木林だったこの地が開拓されました。先人達による想像を絶するご苦労のおかげで農地に生まれ変わり、あたかも大昔からそうであったような田園風景がひろがっています。

大町市の気候は、有効積算温度による分類によると、長野県では東御市、海外ではライン、モーゼル、ブルゴーニュ北部、シャンパーニュ地方と似ています。標高800mの準高地に位置するため、昼夜の寒暖差が非常に大きく、強い日射量を受けます。夕方には「アルプスおろし」といわれる山からの冷風により日中の暑さが冷まされ、乾燥がもたらされます。大町市のポテンシャルを最大限に発揮できるは、天候が安定し昼夜の寒暖差が最大となる9月中旬から10月中旬。この時期に収穫を迎える品種を見極め次世代につなげることが私どもの「今の仕事」と自覚しております。

ワインづくりは、とにもかくにもぶどうづくり、一家3人の笑い声がぶどうたちへの肥料です。