2017年の気候
8月の曇天、降雨による日照時間の不足が心配されましたが、9月中旬以降の好天がぶどうの成熟期と合致、大町特有のしなやかな酸を残したまま十分な糖度を蓄えました。粒の皮ぎわの厚い魅力的なぶどうが得られたと満足しています。
2017年の栽培
子どもの遊び場でもあるぶどう畑、なるべく薬はひかえ、栽培はボルドー液(銅剤による殺菌目的)を中心に対処しています。認証は得ていませんが、自然派ワインのぶどう栽培に適合する防除体系です。
ぶどう品種
シャルドネ(33%)、ソーヴィニヨン・ブラン(27%)、ピノ・ノワール(14%)、ピノ・グリ(11%)、シュナン・ブラン(5%)、ツヴァイゲルトレーベ(5%)、その他(5%)
ぶどう収穫日:2017年10月9、10、11日。
製造
日本屈指の醸造家、ヴィラデストワイナリー小西超(とおる)氏による醸造(委託醸造)。初収穫ということで収穫量が少なく、全ての品種を1回のプレスに投入し、混醸となりました。品種の個性というよりも、それらを超えて個々の品種が互いを支えあい、総体として土地固有の味「テロワール」が現れることを期待します。
全品種を房ごと搾汁。培養酵母による発酵。補糖なし。発酵および貯蔵の容器はステンレスタンク。発酵後、瓶詰直前まで澱の上で貯蔵(シュールリー)。清澄なし。2018年4月22日、無ろ過にて瓶詰。
ろ過をしていないため、澱の沈殿や酒石酸の結晶がでることもありますが、品質に問題はありません。